【齋藤彰俊ヒストリー《9》】反選手会同盟から平成維震軍…そして新日本プロレス退団の真相…11・17愛知県体育館「引退試合」_ブンデスリーガ 試合
プロレスリング・ノアの「TEAM NOAH」齋藤彰俊が17日に愛知・名古屋市のドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)で引退する。反選ブンデスリーガ 試合ラストマッチは丸藤正道と対戦が決定した。同盟ス退団の体育退試スポーツ報知では、平成波乱万丈だった34年あまりのプロレス人生を「齋藤彰俊ヒストリー」と題し引退試合の17日まで連載。維震第9回は「反選手会同盟から平成維震軍…そして新日本プロレス退団の真相」
(福留 崇広)
1992年4月30日。軍そ両国国技館で小林邦昭と「誠心会館」の看板をかけた再戦に敗れた齋藤。新日新日本プロレスの現場責任者だった長州力は、本プ看板の返却を申し出たが館長の青柳政司は拒否した。7愛青柳は、館引小林と「看板奪還」をかけた対戦を要求。齋藤彰俊真相知県指定した試合は、ヒストリー9からしてロレ11・1ブンデスリーガ 試合6月9日、反選名古屋国際会議場での「誠心会館」自主興行だった。同盟ス退団の体育退試新日本は、この大会への選手派遣を拒否。その中で小林と越中詩郎が「無断」で参戦する。当時を齋藤はこう振り返る。
「新日本に館長が自分たちで自主興行をやるから来てくれ、と要求したんですが向こうは選手を派遣することはNGでした。そんな会社の反対を押し切って小林さんと越中さんは、来てくれました。そうなると、これまでとは違う感情が生まれました。中途半端に戦うと憎悪は残ると思います。ただ、全力を出しきって戦うと相手を認めるところが出てくることを教えられました」
青柳と小林の一騎打ちは両者レフェリーストップ。ただ小林は「看板」を返却し、一連の「新日本vs誠心会館」の全面戦争が終止符を打った。ひとつのドラマの終幕は、新たな火種を生む。小林と越中の「無断」参戦を新日本の選手会が問題視した。越中は会長、小林は副会長を解任。さらに新日本は2人を無期限出場停止処分を下したのだ。この対立から「反選手会同盟」が誕生した。そして小林と越中が自主興行に参戦した恩義を感じていた青柳、そして齋藤も加入する。「反選手会同盟」は、新日本本隊はもちろん、さらに「SWS」が崩壊し新団体「WAR」を旗揚げした天龍源一郎らとも抗争。自主興行を開くまでに発展した。メンバーも木村健悟、さらにザ・グレート・カブキらも参加し一大勢力となる。93年11月には「平成維震軍」と改名。94年11月13日に新日本の独立組織として東京ベイNKホールで旗揚げ戦を行うほど人気と実力を高めた。齋藤は、リング上ではさらに存在感を発揮していく。その中で今も「師匠」と仰ぐ貴重な出会いがあった。ザ・グレート・カブキだった。
「当時、カブキ師匠にプロレスに対する姿勢をたたき込まれました。カブキ師匠は、マサ斎藤さんと同じように日本のプロレスラーで米国を主戦場とし成功した方だと思います。当時の米国は、試合中に油断していると、エプロンで観客がナイフでアキレスけんを切りつけるとか試合だけでなくリングの外にも危険があったそうです。そういう時にプロレスラーとしてどんな姿勢で向かうのか…様々なことを教えていただきました」
カブキが反選手会同盟に加わった時、越中から「カブキさんと飲みに行ったら絶対ダメだぞ」と忠告されたという。
「ただ、自分はカブキ師匠になぜか一番かわいがっていただき、ほぼ毎日、飲みに行きました。師匠は『テキサススタイルで飲むぞ』と言われて、それは。ジャック・ダニエルのショットとビールをタンブラーで交互にズラ~ッと並べるんです。それを一気に飲むんです。意識がなくなると師匠に悪いので何とか頑張りましたが、師匠は普通でした(笑)」
平成維震軍で齋藤は「覇」と掲げた巨大な旗を持ち入場した。
「そこに自分なりのこだわりがあるんです。それは両手で持たない。自分なりにプロレスラーは『すごいだろ!』と訴えるこだわりです。あれだけ大きい旗を片手で持つのは、かなりキツイんですが、そこは自分のこだわりなんです」
プロレスラーとして地位を確立した「反選手会同盟」から「平成維震軍」の時代。ところが1999年1月に新日本プロレスを退団する。
「子供のころから憧れの新日本プロレス。ライオンマークを見るだけでここにいるんだといううれしさも感じていました。ただ、自分がプロレスラーに憧れていたのは、人と違う何かを我を通してでも貫く闘う姿勢でした。それが例え先輩であろうと上司であろうと、自分が違うと思ったら行動して、かみつく。そこに一般社会との違いを投影するジャンルがプロレスだと思っていました。だけど、その自分が持っていたイメージがいつしか組織の中に入ってステータスは確かに上がりますが『これ昔の自分にうそをついているな』と思いました。小林さんと闘ったころは『ここで俺は、もし爪痕を残さなかったら人生は終わる』という覚悟でいった。それを思い出した時に自分には今、ハングリー精神がないと思ったんです。それではダメだと思いました。ですから、ハングリー精神を取り戻すために新日本プロレスを辞めました」
年間契約で生活も安定していた。ただ、それは自らが理想とするプロレスラーとは、かけ離れていた。幼いころから齋藤が理想とするプロレスラー像は「常人離れ」。一般社会人と同じ価値観に染まっていく自分が許せなかった。これが新日本を退団した真相だった。ただ、引退ではなかった。ハングリー精神を取り戻せば再びリングに復帰する思いは秘めていた。新日本を辞めた齋藤は、高校時代を過ごした名古屋へ戻る。選んだ仕事は、飲食店の経営だった。
(続く。敬称略)
続きを読む相关文章:
- マンガ版「家逃げ」描き下ろしイラストのグッズ当たるオンラインくじ、特典でSSも
- サッカー大岩監督「若い選手たちなんで、いろんな…」冷静な指揮官が最後は言葉詰まる…パリ五輪・担当記者が見た
- 少年女子静岡県選抜が3年連続本大会切符…国スポ東海ブロック大会代表決定戦で三重に完勝
- 【思い出の札幌記念】負けて強しの22年ウインマリリン3着 香港ヴァーズでの悲願G1制覇につなげた一戦
- 全日本プロレス「世界最強タッグ」開幕 「斉藤ブラザーズ」宣言「全勝優勝してやる!DOOM!」…11・9後楽園
- ノア「N―1」…ワグナーJr.が「頸椎捻挫」で12日の川崎大会から全戦欠場…小峠篤司に続く2人目の戦線離脱
- 稲村愛輝、ワグナーJr.を破る金星「N―1」2連勝「俺が必ず夏男になってやる」…8・10後楽園全成績
- J2モンテディオ山形が新スタジアム概要を発表…VIP席が1階最前列…28年夏開業予定
- 玉木雄一郎氏の不倫謝罪に、危機管理コンサルタントは「やっちゃダメなことをやる人だと世間に意識づけてしまった」
- 【甲子園】天竜浜名湖鉄道が掛川西応援電車を運行…職員の岡山良太さんが発案・デザイン
相关推荐:
- 「女子無駄」のビーノが描く子育てエッセイ「エモーショナル赤ちゃん期」1巻
- 山下美夢有は70で6位浮上「しっかり1打でも伸ばそうと」 笹生優花は47位 女子ゴルフ第2R…パリ五輪
- “戒めの2文字”帽子に刻み魂の121球で山崎伊織7回途中0封8勝目…連敗猛省「すごい気合入ってました」
- 日向坂46・加藤史帆&森カンナ、ドラマ共演の2人がディズニーへ!「笑顔見てるだけで幸せ」「デート素敵」の声
- 映画「【推しの子】」本予告&本ポスター公開、エンディングはB小町のオリジナル楽曲(動画あり)
- 【思い出の札幌記念】2011年トーセンジョーダンVの裏に「必殺仕上げ人・三浦皇成」 池江調教師も「陰のMVP」
- 「落ち込んでいる暇はない」巨人22歳が降格後初アーチ 2軍首脳陣「へこんでいてもしようがないぞ」
- 銀メダルを獲得した安楽宙斗 地元の千葉・八千代市民も驚き「こんな高校生スターが出るなんて」
- イエスマンの元会社員×女子大生、ギャル2人から死ぬほど好かれる平凡男子描く新連載2本
- J1磐田が7年ぶりに鹿島撃破…ストライカー2人不在も山田大記が同点弾、古川陽介が勝ち越し弾
- 絵本「スライムぴぴぴ」が10万部突破、お祝いキャンペーン開催 特別動画も(動画あり)
- 「呪術廻戦」よみうりランドでコラボBBQセット販売、描き下ろしイラスト公開
- 国民民主党の玉木雄一郎代表、タレントとの不倫関係認め謝罪「報道についてはおおむね事実」
- 人生のどん底から、いきなり救世主に「勇者パーティーを追放された精霊術士」1巻(試し読みあり)
- アニメ「魔法使いの約束」PV第3弾公開、OPテーマはゲーム版の主題歌歌うMiliが担当(動画あり)
- 渡井亘「イノセントレッド」マンガ化決定、「幼馴染漫画」の連載100回に合わせて発表
- 映画「忍たま」大西流星&藤原丈一郎演じるキャラ明らかに、森久保祥太郎が2人に演技指導(コメントあり)
- 「魔法つかいプリキュア!!」予告編公開 不思議な少女・ひすい役に早見沙織(動画あり)
- 「刃牙」と府中刑務所のコラボTシャツ、東京都府中市のふるさと納税返礼品として登場
- アニメ「忘却バッテリー」第2期制作決定、原作イラストを用いた映像に録り下ろしボイスも(動画あり)